放課後アングラーライフが描く青春の釣り旅
女子高生×釣りという異色のテーマで描かれる、心温まる青春映画『放課後アングラーライフ』。
脚本・監督は、独自の世界観で意欲作を生み出し続ける城定秀夫監督。そして、主演にはアイドルユニット「#2i2」のメンバー・十味(とーみ)が抜擢され、女優デビューを果たしたことでも話題を集めています。
本作は、いじめによって人間不信に陥っていた女子高校生が、釣りをきっかけに再び自分自身を取り戻していくという、静かで力強い成長物語。
そのストーリーに共感し、感動したという声が多く寄せられています。
あらすじ
主人公・追川めざしは、かつていじめを受けたことをきっかけに、他人と関わることを避けるようになってしまった女子高生。
そんな彼女が父の転勤で関西の港町へと引っ越し、転校した初日。
クラスメイトの白木須椎羅(しーら)に強引に誘われ、「海釣り同好会=アングラ女子会」に加入することになります。
釣りなんてまったく興味がないめざしでしたが、クールな汐見凪や勝気な副会長・間詰明里など、個性豊かなメンバーと過ごすうちに、少しずつ釣りの面白さ、そして仲間との関係性に心がほぐれていきます。
海の景色、釣りの静けさ、そして仲間たちの優しさ。
閉ざされていた心が、ひとつずつ開いていく様子が丁寧に描かれており、観る者の心にもそっと寄り添ってくれる作品です。
鑑賞者の感想
📌 感想①:十味さんの演技が自然で良かった
アイドルの演技って正直どうなんだろう…と思っていたけれど、十味さんの演技はナチュラルで驚きました。
セリフよりも表情や間で魅せるタイプ。主人公めざしの不器用だけど誠実な気持ちが伝わってきて、すごく引き込まれました。
📌 感想②:釣りって意外とドラマチック!
釣りは静かな趣味だと思っていたけど、映画を観てからその奥深さを感じました。
釣れるかどうか分からないからこそのドキドキ感や、自然の中で過ごす時間の贅沢さ。
釣りシーンの映像も綺麗で、思わず「釣り行ってみようかな」と思わされました。
📌 感想③:“仲間”っていいなって思える映画
いじめがテーマだからこそ、仲間との交流の場面が心にしみました。
誰かがそばにいてくれることって、こんなにも力になるんだと感じさせてくれる映画。
観終わったあと、心がじんわり温かくなります。
総合評価:⭐️⭐️⭐️⭐️☆(4.5/5)
『放課後アングラーライフ』は、青春映画として王道ながらも、釣りという新鮮な題材をうまく取り入れた意欲作です。
主演の十味さんの初々しくも芯のある演技、城定監督らしい丁寧な人物描写、そして港町の風景の美しさ。
すべてが調和し、観る者にやさしく語りかけてくるような作品に仕上がっています。
人間関係に悩んでいる人、ひとりの時間を大切にしている人にこそ観てほしい。
そして、釣りをしたことがない人にも“釣りってこんなに面白いのか!”と感じてもらえるはずです。
映画を観た後に広がる世界
『放課後アングラーライフ』は、ただ釣りの話ではありません。
心に傷を負った少女が、自然と仲間と向き合いながら少しずつ前を向いていく姿に、自分の心も重ねてしまいます。
観終わったあと、「釣りやってみたいな」「誰かと話してみようかな」そんな気持ちが芽生えたら、きっとそれがこの映画の魔法です。
あなたもこの青春の1ページを、ぜひ体験してみてください。
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タグ:青春映画, 女子高生, 釣り, 十味, 城定秀夫
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