【心揺さぶる友情の軌跡】映画『ソウルメイト』感動レビュー

監督：ミン・ヨングン
出演：キム・ダミ、チョン・ソニ、ピョ・ジフン
配信：Amazon Prime Video
視聴リンク：Prime Videoでみてみる

🎬作品紹介：『ソウルメイト』あらすじ

韓国発の感動作『ソウルメイト』は、まさに“魂の絆”を描いたヒューマンドラマです。物語の始まりは、美術展で一枚の絵が大賞を受賞するシーン。作者はハウン。そして、その絵のモデルは高校時代の親友ミソ。小学生時代から絵を通して深い友情を築いてきたミソとハウン。性格も価値観も違う2人だったが、まさに“ソウルメイト”として互いを支え合ってきた。しかし、ある青年ジヌとの出会いをきっかけに、2人の関係は徐々にすれ違い、やがて疎遠に。そして16年後、ハウンは“ある秘密”を残し、突然姿を消してしまう……。

再会と別れ、痛みと癒しが交錯する2人の人生が、1枚の絵を通して描かれる本作は、まさに“涙なしでは見られない”極上の人間ドラマです。

🎥映画の評価：映像美と繊細な演技が光る

まず特筆すべきは、ミン・ヨングン監督の丁寧な演出と、淡く柔らかな映像美。韓国の四季を背景に、2人の少女の心の揺れが静かに、しかし確かに伝わってきます。主演のキム・ダミとチョン・ソニの演技も圧巻。特に、何気ない日常の中に潜む想いを表情だけで伝えるシーンには胸を打たれました。また、劇中で流れるピアノ中心のサウンドトラックが、2人の人生にそっと寄り添い、涙を誘います。

💭映画の感想：あなたにも“ソウルメイト”はいますか？

この映画を観て、ふと自分の過去の友人を思い出しました。時にはぶつかり合い、時には笑い合った“あの頃”の友情。『ソウルメイト』は、ただの友情映画ではありません。人と人が出会い、関係が変わり、離れ、でもどこかで心が繋がっている――そんな“人間関係のリアル”が詰まった作品です。観ている間、何度も胸が締め付けられましたが、それ以上に心が温かくなりました。観終えたあと、大切な人に連絡したくなる。そんな映画です。

📚映画の背景と制作秘話

『ソウルメイト』は、中国映画『ソウルメイト（七月与安生）』の韓国版リメイク。原作の魅力を受け継ぎながらも、韓国独自の感性と情緒で再構築されています。ミン・ヨングン監督は、インタビューで「友情も愛と同じように深く複雑である」と語っており、本作でも“友情＝愛”という視点が強く描かれています。また、主演のキム・ダミとチョン・ソニは撮影中、実際に親友のような関係を築いたそうで、そのリアルな関係性が演技にも反映されています。