愛知県の奥三河にそびえる鳳来寺山。
この霊峰の中腹に、静かに、そして荘厳に佇むのが鳳来山東照宮です。

日光、久能山と並び、「日本三大東照宮」の一つに数えられるこの場所は、徳川家康公の生母・於大の方がご祈祷を行ったという深い由緒を持ちます。
先日、この神秘的な場所を訪れ、その歴史の重みを肌で感じ、念願の御朱印をいただくことができました。
🐉 霊山への道のり:鳳来寺山を登る
鳳来山東照宮へ向かうには、まず鳳来寺山の麓に辿り着く必要があります。
公共交通機関を利用する場合は、JR飯田線の本長篠駅からバスに乗り換えるのが一般的です。
山へのアプローチは二通り。
体力に自信のある方は、麓から続く約1,425段の石段に挑戦できます。
この石段は、ただの登山道ではなく、両脇に杉の巨木が立ち並び、自然の持つ圧倒的な生命力と歴史の息吹を感じさせてくれます。
一歩一歩登るごとに、俗世を離れ、清らかな世界へ近づいていくような感覚を覚えます。
より手軽にアクセスしたい方には、鳳来寺山パークウェイを利用し、駐車場から少し歩くルートがおすすめです。
私は今回、時間と体力も考慮し、パークウェイを利用しました。
🎨 荘厳なる社殿と権現造の美
鳳来山東照宮の社殿は、国の重要文化財に指定されています。
その建築様式は、東照宮特有の「権現造(ごんげんづくり)」で、本殿・石の間・拝殿が一体となった複雑で壮麗な構造をしています。

何よりも目を引くのは、その色彩と彫刻の美しさです。
朱色を基調としつつも、極彩色に彩られた建物の随所には、見事な彫刻が施されています。
特に、唐門や拝殿に見られる、動植物や人物をモチーフにした彫刻群は圧巻です。
中には徳川家康公がいた。

日光東照宮の豪華絢爛さとは異なり、鳳来山東照宮のそれは、周囲の深い緑と調和し、静謐な中に厳かさが際立っています。
霊山の静寂の中で、約400年の時を超えて守られてきた歴史を感じると、自然と背筋が伸びます。
拝殿でお参りをする際、周囲の音は一切聞こえず、聞こえるのは自分の呼吸と、風に揺れる木々の音だけ。
この空間こそが、家康公が深く信仰した理由の一つなのかもしれません。

🙏 参拝の証:神秘の御朱印を拝受
参拝を終え、いよいよ念願の御朱印をいただくために拝殿横の社務所に。
御朱印は、単なるスタンプラリーではなく、その場所を訪れ、神仏にご縁を結んだ証です。
特に鳳来山東照宮の御朱印は、参拝者にとって特別な意味を持ちます。
社務所の方に丁寧に御朱印帳をお渡しし、待つことしばし。
戻ってきた御朱印帳を開くと、そこには力強く、そして清々しい墨書が。
中央には「鳳来山東照宮」の文字、そして「三つ葉葵」と「国重要文化財」の朱印。
朱色の社印は、深い緑の中の朱塗りの社殿を思わせる、鮮やかな色です。

私が特に感動したのは、御朱印とともにいただいた由緒書きです。
この御朱印をいただくことで、霊山のパワーと家康公の強運にあやかれるような、清らかな気持ちになりました。
御朱印帳に記されたこの墨書は、私が鳳来山東照宮という特別な場所を訪れ、その歴史と神秘に触れたことの、何物にも代えがたい「証」となりました。
🌿 終わりに:歴史と自然が織りなすパワースポット
鳳来山東照宮の参拝は、ただ観光地を訪れるのとは全く異なる体験でした。
深い歴史と、それを取り巻く豊かな自然が、訪れる者に清らかなエネルギーを与えてくれます。
石段を登る苦労も、静寂の中で歴史を噛みしめる時間も、御朱印をいただく喜びも、全てがこの神聖な体験の一部です。


日常の喧騒から離れ、心身ともにリフレッシュしたい方、徳川家康公ゆかりの地で勝負運・開運の力をいただきたい方にとって、鳳来山東照宮はまさに訪れるべき聖地です。
あなたの御朱印帳にも、鳳来山東照宮の歴史とパワーを刻んでみませんか。


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